
白山奥山人のくらし
なぜ、奥山に行くのか?

空き古民家を活用した宿泊施設「SENNO」経営者
古民家に表れる「奥山暮らし」の特徴
この地域で長年課題だった、空き古民家を宿泊施設として活用しています。
古民家一棟貸し宿「SENNO」は、白峰の建築様式でいうと1階板壁、2階土壁の外観。2階では蚕を飼っていたので天井が低く、窓は大きめです(特に温度調整のため。)1階の囲炉裏で一日中焚き木をして、2階の温度管理をしていました。そのため、梁も柱も真っ黒。
2024年10月オープン予定の「NIPPONIA 白山奥山人の里 せんにょも」は、土壁があらわされていて、大きな大背戸があるのが特徴。2階天井も低く、梁柱が真っ黒なので、おそらくこちらも蚕を飼っていたのだと思います。テーブルは、白峰を象徴する一つ栃の木を使用。
「NIPPONIA 白山奥山人の里 ゆう」は、ホテルタイプの古民家宿。レストラン「YOU」で食べる四季折々の【食】を通じて、奥山の暮らしを実感することができます。
今は「出作り」など、奥山の業を伝承している方々と協力して、訪れる旅人が楽しめる体験プログラムを計画しており、宿泊者限定の体験も構築中。また、能登震災で被災された家屋から譲り受けた輪島塗りや九谷焼き等の貴重な工芸品を料理や宿の装飾に使用していきます。能登や石川県の伝統文化を、奥山から発信していく事も重要と思っています。
そして全国に4箇所しかない、希少源泉の温泉が白峰にはあります。温泉旅館や、白峰温泉総湯もぜひ楽しんで下さい。




「SENNO」のロゴは、実はカメムシをモチーフにしています。嫌われもの?の虫が愛嬌あるデザインに採用されることで、白峰のストーリー【自然との共存】と合わせてポジティブに捉えてほしいな、という想いを込めました。また、「せんの」「せんにょも」「ゆう」という不思議な名前は、それぞれの家の昔からの屋号。地元の方々も親しみのある、残していきたい文化です。

地域おこし協力隊
赴任10ヶ月目。建築の専門家が見た奥山
色々なまちを見てきましたが、
非常に特異な生活文化の奥山人の暮らしからか ら、毎日が学びや気づきの連続です。
日本人の本質的な技や生き方に気づくことができますし、当たり前の日常の見方も変わります。


